川端康成「大雅と玉堂」
川端康成が運命のように出会い高額の借金をしてまで手に入れた美術品が、浦上玉堂の「凍雲篩雪図(とううんしせつず)」である。
■浦上玉堂「凍雲篩雪図」(国宝)
もう一つ、川端がこよなく愛した画家が池大雅。大雅の手になる画帳「十便図」を入手するために家を買うのをあきらめたという逸話がある。与謝蕪村との共作「十宜図」と合わせた「十便十宜図(じゅうべんじゅうぎず)」である。
「十便十…
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