金圭泰評論/針生一郎「アニミズムの祝祭的ユートピア」

―金圭泰(キム・キュテェ)個展によせてー もう30数年前になるが、1977年と79年、わたしはサンパウロ・ビエンナーレの日本コミッショナーとして、それぞれ1カ月余同地に滞在したことがある。 そこで当然その年のビエンナーレにプラジル代表として招待され、あるいは招待されなかった多くの日系美術家をはじめ、サンパウロとその周辺に集中的に住む日系移民の各界有力者と知りあった。だが同時に、北…

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