やまと絵展「日月四季山水図屏風」とトーハクの夕暮れの庭園

これが見たくてトーハクに行ったのです。「特別展 やまと絵―受け継がれる王朝の美」東京国立博物館 平成館 2023年10月11日~12月3日やまと絵展サイト ■作者不詳「日月四季山水図屏風」(国宝)六曲一双、紙本着色、各147×313.5cm、室町時代15世紀、大阪・金剛寺蔵 圧倒的な迫力。天地に充満するエネルギーのうねりが画面全体から感じられます。細部にまでわたる繊細で精緻な…

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金圭泰評論/針生一郎「アニミズムの祝祭的ユートピア」

―金圭泰(キム・キュテェ)個展によせてー もう30数年前になるが、1977年と79年、わたしはサンパウロ・ビエンナーレの日本コミッショナーとして、それぞれ1カ月余同地に滞在したことがある。 そこで当然その年のビエンナーレにプラジル代表として招待され、あるいは招待されなかった多くの日系美術家をはじめ、サンパウロとその周辺に集中的に住む日系移民の各界有力者と知りあった。だが同時に、北…

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金圭泰評論-村田慶之輔「画家のブラジル」

今回は2000年代に故・村田慶之輔氏が川崎市立岡本太郎美術館の館長だったころに、金圭泰画伯の銀座の画廊での個展のために書いた評論文を掲載します。 ちなみに金圭泰-キューテェ・キムは出自は韓国ですが、国籍はブラジルです。この記事が掲載された2022年8月時点で本人は韓国を拠点に創作活動をしていますが、家族はアメリカのニュージャージー州に在住で本人も市民権を得ていて、年に何度か韓国とアメリカを行き…

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